カンティーニョ

カンティーニョの学校生活

1学期は2月からの開始で、3ヶ月4学期制となります。3ヶ月ごとに期末試験があるため、生徒達はつねに勉強に追われ、その他にも様々なイベントが催されるため大忙しの学校生活となります。
とくに、12月に実施される学年末進級試験は、次の学年への進級がかかっており、緊張感に包まれた時期となります。
1月は学年末進級試験で合格点に満たなかった生徒に対し、補習と追試が実施されますが、すでに進級が決まっている生徒は新学年がスタートする2月までほとんどお休みとなります。

時間割

カンティーニョでは、日本の学校のような1時限ごとの休憩や放課がなく、連続して授業を行っています。10時頃に一回だけ20分ほどの休憩があるため、生徒達はサンドイッチなどで軽い軽食をとるなど、自由な時間を過ごします。そして小学生と中学生は午前中のうちにすべての授業が終了、午後からは高校生たちが登校してくるというシステムになっています。午前中に授業を終えた生徒でも、お家にひとりでいさせたくないという保護者の希望があれば、高校生の授業が終わる夕方まで学校に残ることもできます。その間は宿題をしたり、高校生の勉強の邪魔にならないように友達と遊んだりして時間を過ごします。

主な年間スケジュール

年間授業日数:230日 授業時間1,300時間
2月 新学年スタート
3月 キリスト復活祭(パスクア)
4月 学期末試験・保護者会
5月 母の日・ゴールデンウィーク
6月 フェスタジュニーナ
7月 学期末試験・保護者会
8月 父の日・夏休み
9月 運動会
10月 子供の日・ハロウィン・学期末試験
11月 ブラジル共和国宣言記念祭・保護者会
12月 クリスマス・学年末進級試験・冬休み
1月 保護者会・補習・追試・卒業式

カンティーニョのイベント

フェスタ・ジュニーナ (Festa Junina)

6月祭と呼ばれるこのお祭りは、ブラジルでは国民的大イベントで、学校行事としては必ず毎年行われるものです。
収穫祭の一種ですが、ブラジル人に人気のある聖人の祝日が6月に集中していることから、まとめてお祝いするようになったとか。

先生も生徒も、収穫祭らしく農民の恰好になり、ダンスを踊り、歌を唄い、大地の恵みと守護聖人に感謝をするのです。

カンティーニョの学校行事ではありますが、色んな方々にこのイベントに参加していただきたく、今年から豊橋公園で実施しています。

当日は保護者や職員によるブラジル料理の模擬店の出店や、ブラジル人が経営する商店や銀行にも参加していただき、楽しいお祭りとなっています。
毎年6月もしくは7月に実施していますので、是非お立ち寄りください。

運動会 (Gincana)

ブラジル人学校のカンティーニョでも、毎年9月に運動会を実施します。緑組と赤組に分かれ、スポーツ競技やダンス対決、音楽対決で点数を競います。

また、廃品回収で集めたダンボールや古雑誌などの紙資源の重さもポイントになるなど、日本の運動会とはちょっと趣の違った楽しいイベントになっています。

緑組はブラジルの国旗、赤組は日本の国旗がチームの団旗となっているのも、日本にあるブラジル人学校らしいです。

色分けされたおそろいのTシャツでさらにチームを団結させます。
ちなみに実行委員の教員と事務局は、どちらにも染まらず公平にジャッジするという意味をこめ、白いTシャツとなっています。

卒業式 (Formatura)

それぞれの過程を修了し、試験に合格すれば卒業となります。
カンティーニョでは、「幼稚園と前期初等教育(小学校)」、「後期初等教育(中学校)と中等教育(高等学校)」と、合計2回の卒業式を行っています。

式では日本と同じように、国歌斉唱し、生徒代表が感謝の答辞を述べ、校長から卒業証書を授与されます。伝統的な卒業式用のスモックをかぶり、帽子を投げるシーンは、まさに映画のようです。

式の後は、男の子はスーツ、女の子はドレスに身を包み、食事を伴った楽しいパーティーです。思い出の写真を流したり、ダンスをしたり、これまでお世話になった先生や家族とともに特別な日を過ごします。

卒業のあとは、幼稚園は前期初等教育へ、後期初等教育は中等教育へと進級します。中等教育を卒業した生徒は、本国に帰って大学にすすむ生徒もいれば、日本で通信教育を受ける生徒、就職する生徒もいます。